「舞台は夢」

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舞台は夢
新国立劇場中劇場
作:ピエール・コルネイユ
翻訳:伊藤 洋
演出:鵜山 仁
出演:堤 真一、秋山菜津子、高田聖子
    田島令子、坂田 聡、磯部 勉、金内喜久夫
    川辺邦弘、松角洋平、窪田壮史、三原秀俊、眞中幸子、
    段田安則


秋山菜津子さん見たさに申し込んだ今日・千秋楽のチケット。新国立劇場友の会会員枠初日スタートに電話したにも関わらず、電話が通じたときにとれたのはA席でした。
今日の舞台のA席は通常なら舞台として使う位置に設置されたベンチタイプ。舞台はオーケストラピットがある位置、会場のほぼ中央に円形状に設置されていました。
ベネサンピットの観客席がぐるりと一周になったような雰囲気とでもいいましょうか、これからここでどんな劇が始まるのか、わくわくさせるような作りでした。

なにしろ、「秋山さん見たさ」だけで、コルネイユって?話はどんな?と舞台への知識はほとんどゼロのまま舞台を観ることとなったのですが・・・。

すばらしい!!
すばらしいとしか言いようがないほど、役者も脚本も演出も舞台美術もよくできた舞台でした。
予備知識なく観たのは大正解で、おかげで、すっかり演出家の思うように、劇に引き込まれ、そして最後はあらびっくり、びっくりのあとはこの場にいられる幸福感。
題材はクリスマスとは関係ありませんが、観終わって「素敵なクリスマスプレゼントをもらった・・・」と感じたお客さんはたくさんいたのではないでしょうか。

まずは秋山さん。やっぱり秋山さんすばらしい♪久々に娘役の秋山さんを観られてうれしいかぎり。(「キレイ」のお嬢様役でファンになったので)身のこなし、台詞、どれをとっても完璧で、魅惑的。お嬢様の2年後、奥様になった時点で台詞の話し方はがらっと変わり、そのたたずまいは奥様そのもの、またまたお見事。
A席でよかったかも~と思わせてくれた秋山さんの後姿。きれいな背中から足のラインにうっとり。体がやわらかく動きがしなやかなので、どんなポーズをとってもサマになるのです。私などこんな体をグラスリッツェンで彫ってみたいわ~、と思ったりして。あちこちからひっぱりだこなのがわかります。

堤真一さんもとてもよくて、夫はファンになったそうです。劇中たまたま一つ空いていた客席に座って場を盛り上げたり(本来ならたぶん通路の階段に座るんじゃないかな)、移動中けつまずいてもそれで笑いをとるなど、お茶目な堤さん、映像だけでなく舞台でも素敵なんだなーと思いました。

高田聖子さんの演技力はうわさには聞いていましたが、流石でした。「The女優」ってかんじでした~。

段田安則さんも流石としか。。。見事に役をこなしていたし、彼自身の魅力がさらにそれを高めていて、段田さんは舞台のほうがファンが多いのでは、と思わせるほどでした。

カーテンコールではスタンディングオーベーションも出るほどで、秋山さんがうれしそうになさっている様が見て取れて、役者さんたちも大満足だったのがうかがえました。

そして今回初めて私は、プロデューサーの功績にも感動しました。一体誰がコルネイユの脚本でこんなすばらしい役者さんたちを集めて舞台を作ったの???

夫が「新国立劇場が企画してるんだよ」と言うので、ロビーに立っていたスタッフの方に質問してみたら、やはりこの劇場主催なんですって。
友の会会員には毎月「アトレ」と言う会報誌が送られてくるのですが、そこに紹介されているのは全て劇場の企画なんだそうです。
・・・知らなかった・・・。bunkamuraシアターコクーンのようなところは劇場の提供だけだったりもするわけだけど、新国立劇場は全て自主企画らしいのです。(って、普通の人は知ってることなんでしょうけど。スミマセン)

それを知り、スタッフの方たちのすばらしい企画力・実行力に感謝です。質問に答えてくれたスタッフの方にも「すごくよかったです。」とお伝えしておきました。
スタッフの方たちは縁の下の力持ちですが、今回は特にその功績を讃えられていいのでは、と思ったしだいです。

800円(!安っ!)のプログラムにも情報満載で、観劇後読むと、勉強になることばかり。
この作品が描かれた時代背景や、訳者の解説など、読み応え十分で、「演劇」史をも紐解きたくなるような贅沢な解説文の数々。
帰宅後、舞台の雰囲気を思い出しながら、知りたかったことを読める、という幸せな時間。
プログラムまですばらしいとは。。。

役者さん、訳者さん、演出家さん、そして企画に携わった方々全ての功績を讃えたいと思います。素敵な舞台をありがとう!
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ロビーのツリー。昼公演だったので、夕日が当たっています。
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by dekogarden | 2008-12-23 23:05 | □ 美術・演劇・音楽・映画
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