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「雀の色鉛筆」山室眞二

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仲良しマダムが送ってくれた本です。
マダムの知り合いの編集者が「これ好きだと思う」とマダムに渡されたこの本、私にも同様に「とても素晴らしい文章なの。お勧め。読み終わったらお友達にまわしていいから」と送ってくださいました。
常日頃、美しい文章を書く作家さんをいろいろ紹介くださる方なので、どれどれと頁を繰ってみました。

筆者が日常で触れる身のまわりの自然のこと、小鳥や植物のことを洗練された言葉遣いで淡々と綴る随筆でした。
山室さんという方の肩書きは「造本家」、本の装丁作家さんのようです。
頁におさまる文章は、一般の本よりも余白が多くとられ、上3:下2くらいのバランスです。ところどころに筆者の描いた花や昆虫の絵が一頁分はさまれていて、ゆったりしたつくり。

自然のことを書いた文が続くうち、後半になるほど筆者の人となりがわかるような内容がちらほら出てきて、おもしろいおじさんだな~と思い始めたころ本はおしまい。
おそらく意図したものではなく、時系列順でのことだとは思うのですが、もう少し読みたいと思うところで本は終わりますが、巻末に「聞きなし調査の結果」(=聞きなし=鳥の声を人間の言葉に聞き取ることをいうらしい。地域によって異なる。例えばウグイスだけでも5種。ほー法華経、おお神様っなど)一覧が「これは筆者が個人的に調査したものである、云々」の文を添え載せられているところにまたにんまりしてしまうのでした。
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冬虫夏草。

生徒の皆様:一般の書店では扱いがなさそうなので、もし興味のある方にはお貸しします。
by dekogarden | 2009-01-18 15:52 | □ 美術・演劇・音楽・映画
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