せつない食事

先日突然悲しい別れの知らせがありました。夫婦でお世話になっていた大学の先輩が旅先で急逝なさったのです。お通夜・告別式が済んで数週間になりますが、いまだに信じられません。

そして私たちの手元には、今月中期限の先輩からいただいたお食事招待券が・・・。
先輩は都内の某ホテルマンでした。夫が勤務する会社で宴会利用したりする縁もあり、時々お食事招待券をいただいていました。
まさかこれが最後のお食事券になるとは・・・。

食事に行ったら悲しくて泣いてしまう、と言う私に夫は
「でも、せっかくプレゼントしてくれたんだからムダにしたくない。先輩を偲んでありがたく食事させてもらうべきだ。」と言います。
確かに、せっかく贈ってくださったものをムダにしては申し訳ありません。

そして、2月最後の日、一番思い出のあるお店に行ってきました。
ホテルの駐車場に入るときから、もう涙がボロボロ出てとまりません。まるで別れ話でもする二人にでも見えたかも。お店の人に心配かけないためにも、事情を話し(当然、お店の人たちも先輩の件はご存知でした)、席につきました。
幸い、プライバシーが保たれるようなお店の作りなので、泣いている姿は給仕の方にしか見られず、思いっきり泣きつつ、夫と思い出話をしながら、食事をいただきました。

この店は、先輩が新人だったころ接客にも立っていた思い出の中華料理店。今にもニコニコしながら「どう、美味しい?」と現れそう。
今までで一番悲しい食事だったけれど、最後のプレゼントと思い、ありがたく一口一口美味しくいただきました。
前菜のころは、つらい思いばかりでしたが、不思議なもので、暖かいスープが心も温めてくれたのか、しだいに涙がおさまるとともに気持も落ち着いていきました。
あんなこともあったね、こんなに親切にしてもらったよね、と思い出話をしているとあらためて感謝の気持でいっぱいになりました。

普段、食事中に写真は撮らないのですが、思い出のために何枚か撮りました。
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この雰囲気、とっても好きなんです。
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各テーブルの上にはこんなボンボリが灯っていてオリエンタルな雰囲気にほっとします。
途中、給仕の女性に先輩の話を聞いたりしながら、フルコースをいただきました。

そしてデザートは、「蓮の実プリン」(と、昔から勝手に読んでいたけど、本当は何ていう名前だったか?)。
暖かいカスタードの中に、タピオカと餡がはいっています。
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一番思い出のある一品です。

悲しかったけれど、やっぱり来てよかったと思いました。
そして二人で毎年先輩を偲んで来ることにしました。
先輩、どうもありがとうございました。また来年来ます。
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by dekogarden | 2009-02-28 23:05 | □ 日々あれこれ
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